ストロボ




写真をやっているといろいろな場面でストロボのお世話になります。写真は当然のごとく光がなければ写りませんから、夜間や屋内ではカメラ内蔵のストロボなどをみなさんお使いになられていると思います。
しかし経験を積んでくると、ただ「写っている」ということでは満足できない御仁も出てくると思います。「光」を意識したとき、ストロボは「照明器具」から「イメージライティングの道具」として作品作りの重要な役割を占めるようになります。

私がストロボライティングに興味を持ったころ、どういうメーカーのどんな製品があって、どのように使えば自分が望んだようなライティングが得られるのか、google などの検索エンジンを使ってもあまり多くの情報は得られませんでした。そんな経験から「これから同じ道を歩む人の役に立てば...」と思い、このページを作ることにしました。
このページはモノブロックストロボを中心に、その特徴や使い方、事例などのノウハウを紹介したいと思います。

前置き (細かい説明に興味がなければ飛ばしても差し支えありません)

プロの撮影現場ではしばしば大型ストロボが用いられます。われわれアマチュアには縁がないかというと、ポートレートの撮影会には (少数派ではありますが) 大型ストロボを使う撮影会もあります。
スタジオではジェネレータとヘッドに分かれているセパレートストロボが一般的です。ハンディタイプもありますが、アマチュアでセパレート型ストロボを持っている人は多くないでしょうね。そこで登場するのがモノブロックストロボ。ジェネレータとヘッドが一体型で可搬性に優れていて、比較的安価なのが特徴です。 (一般に 5〜15万円くらいでしょうか。)
アマチュアにはコメットの TWINKLE シリーズや CT シリーズ、プロペットの mono シリーズが人気のようです。


モノブロックストロボ (筆者所有)
PROPET mono200E PROPET mono201D PROPET mono201D
PROPET mono200E PROPET mono201D PROPET mono201D


晴れた日の屋外は、光が当たっている面は明るく、影の部分は暗く、境界がはっきりしていますね。これを「硬い光」と表現します。曇りの日のようにきつい陰影が出ない光を「やわらかい光」と表現します。
晴れた日の日中は、青空、白い雲、地面のアスファルトやコンクリートの壁、あるいは木々の緑など、あらゆる方向からもたらされるやわらかい反射光の中に、太陽の直射光が強く射しているミックス光源だと考えられますね。
部屋の中なら、窓の方角からとてもやわらかい拡散光が入ってきて、それを補うように電球や蛍光灯の光が特定の方向から照らされますね。シチュエーションごとに、どういう質の光が欲しいのか、考える必要も出てきます。

・ ストロボからの直接光は硬い光です。
・ パラソルを使うとやわらかい光になります。パラソルで反射した光は (パラボラアンテナの要領で) 前方に照射されます。
・ ライトバンクを使った場合もやわらかい光になりますが、パラソルの場合とはやや性質が異なります。
・ 大きなトレペ(トレーシングペーパー)で光源全体を覆ったり、レフ板を多用するととてもやわらかい光になります。
  ただし光が拡散しすぎると色がくすんだ感じになります。

パラソルやライトバンクの大きさや被写体までの距離によって光は様々に変化します。それをコントロールするために、スタジオではレフ板や黒い遮光板を使い、また必要に応じて複数の光源を使って光を増やしたり、遮光板で光を遮ったりと、「光の加減算」をしてライティングを決めていきます。


光を和らげる器具の例
ライトバンク (ソフトライトボックス) パラソル


モノブロックストロボを1灯使用した撮影の例
工事中



モノブロックストロボを2灯使用した撮影の例
この作例は室内の照明は消してストロボ光のみで撮影している。被写体と背景の間に距離がないため被写体の後ろに薄く影が出てしまった。

2台とも 200Ws クラスのストロボで、どちらも1/4〜1/8程度に出力を絞って使用。ISO200 で F8 前後という測光値だった。
ワンルームマンションを使った簡易スタジオで照明と被写体であるモデルさんとの距離が近いため、200Ws クラスでちょうどよい具合だった。

最初にモノブロックストロボを1台購入して、キャッチライトを入れるためなどの補助光用にモーリスの ACスレーブ・スーパーi を購入したが、充電時間の長さもあるがとにかく調光できないのが不便で、結局モノブロックストロボを複数揃えてしまった。

    セッティング図


モノブロックストロボを2灯使用した撮影の例(2)
この例では手前上方にパラソル1灯、影を柔らかくするために床にレフ板を置き、髪を透かすためにモデルの後方にもストロボを置いている。また髪をたなびかせるため下から扇風機で仰いでいる。

背景は黒い背景紙だが漆黒と言うわけにいかず浅い色になってしまった。しかしフォトレタッチもやり過ぎると下のように「切り抜き」のような感じになってしまうので程々に。



セッティング図


大型ストロボ使用の初歩
大型ストロボを使う場合、入射光式露出計 (いわゆるフラッシュメーター) は必須です。それとカメラの条件としてマニュアル露出が可能であることも必要になります。ストロボとの接続にはシンクロターミナルを使いますが、お使いのカメラにこれがない場合はホットシューにアダプタを取り付けます。

最近のストロボはたいていフォトセルによる同調 (スレーブ発光) が可能です。ストロボが複数ある場合、メインの1灯以外をスレーブモードにしておけば、シンクロコードを分岐させる必要はありません。でもこの場合、「チェキでちょっと1枚」なんていうときにこれらの内蔵ストロボにつられて大型ストロボが光ってしまうので注意が必要です。

〜 作成中 〜

    フラッシュメーターの使い方・測光の注意点・シンクロ接点・シンクロコード・その他
    バウンス、ホリゾント、バリエータなどの専門用語や Ws、EV のような単位を分かりやすく
    また文字が多いと読みにくいので、なるべく簡潔に解説していく。  -->  自分

セコニック フラッシュメイト L-308B の例

・ストロボのセットアップを行う。
   ストロボを何ヶ月も使っていない場合は、ストロボの電源を入れて数分間慣らしておく。
・シンクロコードをメーターに接続し、電源を入れてモードボタンを押し、「コードインフラッシュ」モードに設定する。
・ISO ボタンを押しながら、▲▼ボタンを押し、使用するフィルムの感度に合わせる。
・▲▼ボタンを押し、計測シャッタースピードをカメラのシンクロ速度に合わせる。
 ※ Nikon D1X などは 1/500秒 対応だが無闇やたらと速くしなくてよい。私は D1H では 1/250秒 にしている。
   露出計によってはシャッター速度が1段単位でしか選べないものがある。(L-308B もそう) カメラのシンクロ
   速度が 1/180秒 であるような場合は 1/125秒 と 1/250秒 両方で計測して、計測値の違いを確認しておく。
   (通常ほとんど違いは無いが、違う場合は基準のシャッタースピードとの差を覚えておく。)
・計測ボタンを押して計測する。
   電圧調光式のストロボで調光ノブを 弱 -> 強 に調整した場合はたいてい補充電されるので問題ないが、
   逆に 強 -> 弱 に調整した場合は、既にコンデンサーに蓄えられた電気の逃げ場が無いため、求めている
   より強い光が出ることがあるので注意が必要だ。デジタル多機能機など問題が生じないストロボもあるが、
   最初の1回目の計測値は捨てて、2回目から計測値を見るよう癖を付けたほうがよいと思う。
   例えば全身ポートレートの撮影であれば、モデル位置に立ち、まず喉元あたりを計測する。額や腹部、
   膝など体の各部を計測し、光が均一になるよう各ストロボの距離や位置、角度を調節する。
   半逆光や強いトップライトのあるシチュエーションなどでは、これらのアクセント光が露出計の光球に当た
   らないように手で覆うなど工夫する。(または平板モードを使う)
   露出計を持つ手や自分自身の体でストロボやレフ板からの光を遮らないように注意する。
・得られた測定F値に撮影意図を加味し、カメラにF値をセットする。
・シンクロコードをカメラに繋ぎかえて撮影する。
・背景やレフ板の配置などセッティングを大きく変えた際は再チェックするのを忘れずに。

デジタル一眼レフでは絞りすぎると埃の写りこみを生じやすく、浅すぎるとピントの合いが甘くなります。被写界深度を深く取りたいか浅く取りたいかなど撮影意図にもよりますが、私の場合はだいたい ISO100 フィルム使用時に F5.6〜F8 くらいになるようにしています。


関連リンク

ストロボメーカー
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プロペット (PROPET)
コメット (COMET)    (別サイト Lighting Pleasure!)
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